生体擬似CO検出素子を用いたCOセンサーユニットの開発 |
COセンサーユニット (30×30×25mm) |
CO警報機 試作機1 CO警報機 試作機2 この他検出部と警報部が無線で独立した 試作機もあります。 |
当社では、米Quantum社の開発した生体擬似COセンサー素子を輸入し、警報機
等のCOセンサー応用品に容易に組み込む事のできるセンサーユニット開発に
参画しました。
COセンサーの必要性
・COの危険に関する認識が向上していない
甘い認識でのガス器具利用は現在も行われている → CO事故発生防止のニーズ大
・ガス器具の普及と住宅の高密度化が進んでいる
全ガス事故の中でCO事故率が上昇している
→ CO事故発生防止のニーズ大
・レジャーの多様化に伴ってRV車増加
COに対する認識不足からCO事故例が増えている
「スキー場の駐車場で車中仮眠をとっていたレジャー客が、自分の車の排ガスで中毒死」
「自宅の地下駐車場で車をアイドリングさせていた事による排気ガス中毒死」
「RV車内で炭火暖房を使用した事によるCO中毒死」
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→ 本格的CO対策はまだまだ
なぜ生体擬似型CO検出素子による蓄積検出型なのか?
これまで市場に存在していたCOセンサーには以下の様な問題点があります。
1.これまでの警報機は、取り付けられた場所(環境)において、COがどれだけ発生/蓄積
したかを知らせるのではなく、ある規定量のCOが発生したかしないかについて警報を出す
ものが多かった。
2.1に示す様な特性である為、本来危険な状態でない時にも警報を出す事が多々ある。
(誤報が多い)
3.COセンサーの原理上の理由から、CO警報機を動作させるのにAC電源(家庭用コンセント)が
必要である物が多かった。
これに対し、当社のCOセンサーは
1.生体(血中ヘモグロビン)に酷似した反応を示す生体擬似センサー素子を使用する事で、センサの
取り付けられた場所(環境)において、COがどれだけ発生/蓄積し、どれだけ人体が危険に
さらされているかを検知する事ができる。
(血中ヘモグロビンはCOとの親和性が高く、COの吸収により変色します)
2.COだけに敏感に反応し、誤報の可能性が極めて低い。(従来のセンサに比べると皆無と呼べる
程誤報を減らせる)
3.光学的反応を検出するシステムであり、DC電源(電池等)駆動で低消費電力である。(電源配線
を不要にする事が可能。取り付け位置を選ばない)
という特徴があります。
生体擬似COセンサーユニット資料( 284KBytes
)
量産製品化への取り組み
当社では日本国内のLPGガス機器の安全に関する規格策定プロジェクトに参画し、上記の様な
CO警報機の試作を行ってフィールドテストにて成果をあげて参りました。今後は下記の様な取り組み
を進めていく予定です。
・警報機以外の分野におけるCO検出機としての応用
・CO以外の警報機能も持つ複合型警報機への応用
・その他家庭用機器への応用
E−Mail: welcome@elco.co.jp